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お知らせ

久元神戸市長が海事科学研究科を訪問されました

Last Update 2023.05.25


5月18日、海事科学研究科2号館玄関前にて、藤澤学長、阿部研究科長、平山副研究科長、三村海事基盤センター長が、久元市長をお迎え致しました。

最初に、「“Green Power, Green Future”」の下、グローバルな低炭素社会の実現に貢献する高性能電力変換システムの構築を目指して研究を推進している三島研究室を訪れました。三島智和准教授からパワー半導体を応用した高効率電源/電力変換システムに関する先端研究の紹介があり、久元市長は、研究内容に大変ご関心を持たれたご様子でした。短い時間でしたが、実用化の目処や共同研究の状況などについて多くのご質問をいただきました。

次に、国内の大学における唯一の液体水素専用実験棟を訪れ、水素実験を精力的に推進されている武田実教授から、幾重にも安全設備が施された水素実験棟の実験装置を含めた設備全体の説明の他、極低温・超電導・水素技術研究について紹介され、水素研究を進めるための設備の安全管理面も含めた意見交換がなされました。また、キャンパス内を移動中のお話しの中で、船舶が様々な分野の先端技術の塊であり、運航や運用まで含めれば、理工学や社会科学の様々な専門性が求められることをご説明させていただき、本学部や研究科について理解を深められたご様子でした。


三島准教授による研究紹介の様子
三島准教授による研究紹介の様子
武田教授による研究紹介の様子
武田教授による研究紹介の様子

その後、係船池に移動され、ヘルメットや救命胴衣などの安全用具を身に付けられてから、藤本教授(船長)及び尾崎講師(機関長)とのご挨拶の後に乗船され、廣野准教授から救命ボートの説明を含めた安全事項の確認を経て、いよいよ練習船海神丸は神戸港へ向けて9:30頃に深江を出港しました。あいにく海上は霞がかかり、遠くまで見通すことはできませんでしたが、風や波がとても穏やかで安定した航海でした。航海中、甲板上では、廣野准教授から神戸港第三・第四工区、六甲アイランドコンテナターミナル、ゴミ処分人工島(フェニックス)、神戸港内の施設や造船所などについて解説がありました。久元市長からは、六甲アイランドやフェニックスについて、「これらを海側からの見るのは初めて。」と、海神丸からの視察を新鮮に感じられているご様子でした。また、災害時支援のためのコンテナ輸送機能を有していることの説明の際にはメモを取られる様子も拝見致しました。


海神丸甲板上での藤澤学長との意見交換の様子
海神丸甲板上での藤澤学長との意見交換の様子
猪野助教によるクレーン装置等の甲板設備の説明の様子
猪野助教によるクレーン装置等の
甲板設備の説明の様子

船内の様々な設備は、尾崎機関長及び猪野助教が案内されました。ボンク(ベッド)上に、市長を歓迎する華やかなブランケットアートの装飾がなされた船員居室や学生居室、男女のアメニティー設備、ブリッジでの電子海図システム、操舵装置、機関室の他、教育上の多数の工夫が施された船内を見学されました。多数のモニターが壁いっぱいに並ぶドライ研究室では、海洋底探査センターの松野准教授が、海底探査装置や収集データについて解説され、久元市長は、特に大阪湾海底の断層調査について興味を持たれたご様子でした。


海神丸船橋での猪野助教による電子海図の説明の様子
海神丸船橋での猪野助教による
電子海図の説明の様子
ドライ研究室での松野准教授による海底探査に関する研究紹介の様子
ドライ研究室での松野准教授による
海底探査に関する研究紹介の様子

12:00頃、目的地である神戸港中突堤中央ターミナル(かもめりあ)に着岸し、本日の訪問が無事に終了しました。

この度は、久元市長に深江キャンパスまで足をお運びいただき、海事科学研究科を代表する2つの研究室の先端研究をご紹介し、併せて最新鋭練習船海神丸にご乗船いただきました。久元市長に海神丸の性能や機能を知っていただき、本部局の教育研究についてご紹介できたことは、本学にとっても大変有意義でした。これを機会に、ますます、神戸市との連携を深め、海神丸の活用なども含めて地域社会へ貢献していきます。