平成23年度海事科学研究科公開講座
『マリー・キュリーの考えたこと』
日      時:2011年8月10日(水)9:00〜17:00
場      所: 神戸大学深江キャンパス・総合学術交流棟・梅木ホール
対      象:高校生と大学生及び一般(参加費無料)
内      容:講義と実験
主      催:神戸大学大学院海事科学研究科
共      催:神戸大学男女共同参画推進室
参加申込は、別紙『受講申込書』を申込先まで郵送又はファックスしてください。
受講申込書はここからダウンロードできます。受講申込書
(PDF)
申 込 先:神戸大学大学院海事科学研究科 総務係
〒658-0022 神戸市東灘区深江南町5丁目1番1号
    TEL 078-431-6206  FAX 078-431-6355
    
・開催前日(8月9日)まで申し込みを受け付けます(定員を超過した場合は受付を終了します)。
今年2011年は、マリー・キュリーが2回目のノーベル賞を受賞してから100年という記念すべき年です。彼女は国としての独立が許されていなかったポーランドからフランスに渡り、ポロニウムとラジウムという新しい元素を発見しました。レントゲンによるX線の発見やアンリ・ベクレルによるウラン放射能の発見と並んで、それは現代自然科学を生み出す端緒となりました。彼女は女性が大学の講義を受けることすら困難であったような社会の中で誰もなし得なかった業績を残すとともに、実の娘もノーベル賞研究者に育て上げるという離れ業を成し遂げてしまいました。また、戦時にあっては、「小キュリー(移動式のX線撮影装置)」を使って何千何万という負傷兵を救ったのでした。この公開講座では、そのようなマリー・キュリーの足跡を訪ね、放射線の基礎とその発見が生み出した最新の科学を講義と実験を通じて学ぶことができます。 
 彼女は女性でした。女性が自然科学の領域で活動しにくい現状は100年経っても変わっていません。男女共同参画の視点から、今の大学と社会に必要なものが何であるのかを一緒に考えたいと思います。この公開講座は、この100年間をマリー・キュリーの視点から振り返り、21世紀を生きる私達が、科学のあり方や核エネルギー利用の成果と限界について考えるに際して、しっかりと落ち着いた視点を得るための基礎を提供します。 
| 講座1:マリー・キュリーの足跡をたずねて   09:00 - 10:30 | 
|   | 山内 知也 (神戸大学大学院海事科学研究科・教授) | 
| 講座2:キュリーと放射線被ばく(講義と実験A)   10:30 - 15:00* | 
|   | 小田 啓二    (神戸大学大学院海事科学研究科・教授) | 
| 講座3:現代の加速器・放射線利用(講義と実験B)   10:30 - 15:00* | 
|   | 北村 晃    (神戸大学大学院海事科学研究科・教授) | 
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 *2班に分かれて、それぞれ、昼食を挟んで講座2と講座3の両方を受講します。  
実験A:霧箱作製とアルファ線がつくる飛跡の観察  
実験B:静電加速器を使った粒子線励起X線(PIXE)分析   | 
| 講座4:チャンスの女神の前髪を掴もう!    15:10 - 17:00**  | 
|   | 三木 久美子   (日本大学生産工学部・准教授) | 
 **およそ50分の講演後にパネルディスカッションを行います。  | 
各講座についてのより詳しい説明はポスターをご覧ください。
ポスター(1.02MB)