受賞・新聞記事など
谷田裕さん(博士前期課程海洋安全システム科学コース2年)が、研究費を獲得しました
林准教授の修士院生による競争的資金の獲得は、2年連続です
東レエンジニアリング株式会社による「TRENG Support」(サステナブルな社会の実現につながるテーマ)に、谷田裕さんの研究テーマ「3次元海洋モデルFVCOMを用いた大阪湾の流況解析」が選ばれ 、寄附金目録の贈呈式が林美鶴准教授の研究室で挙行されました。
「TRENG Support」は、工学系大学院修士学生の研究について、社会的インパクトや独自性、工学的価値、表現力等の観点で審査を行う競争的資金です。谷田院生の研究は、3次元海洋モデルFVCOMを用いて大阪湾の水平・鉛直的な流況を解析することで、季節毎の風や河川、熱収支に対する立体的な残差流(平均流)の応答や、海水中の物質輸送過程の差異を明らかにすることを目的としています。
林准教授の研究室では昨年度も、藤田眞大さん(博士前期課程海洋安全システム科学コース2024年度修了)が、公益財団法人日本科学協会による笹川科学研究助成(複合系重点テーマ)を受けており、2年連続で修士院生が競争的資金を獲得しました。
笹川科学研究助成は、独創性・萌芽性をもつ研究、発想や着眼点が従来にない新規性をもつ若手の研究に対する支援で、林准教授の研究室では以前にも、当人、博士院生1名、修士院生1名が助成を受けています。藤田さんの研究テーマ「沿岸海域における海洋酸性化に対するpCO2の寄与とpCO2変動要因の解明」は、瀬戸内海で長期間に渡り実測された海水中二酸化炭素分圧(pCO2)とpH、水温、塩分、溶存酸素データを用いてpCO2を推定する機械学習モデルを構築することで、これまで未知であった過去半世紀のpCO2と、その変動要因を明らかにすることを目的としています。藤田さんの研究成果は、日本海洋学会の学術誌「海の研究」及び「Journal of Oceanography」で公表されています。
