Topkapi sarayi
征服者メフメット二世が築いた歴代スルタン(君主)の居城である。メフメット二世は、権力とオスマンの栄華の象徴として、宮殿を当初市中のグランドバザールの近くに設けたが気に入らず、1467年、市街東端の岬、すなわちマルマラ海、イスタンブール(ボスフォラス)海峡、金角湾が交差する岬に、「新宮殿」を造営し移り住んだ。今日、トプカプ宮殿と呼ばれている宮殿がそれである。以後、約400年にわたって19世紀半ばまで歴代スルタンの居城となり、広大な帝国は、ここを中心として支配された。トプカプ宮殿には、70万uの広大な敷地に4つの庭園、モスク、ハレム、あるいは美しい絹の装束、中国伝来の高価な陶磁器、宝玉をちりばめた金銀の器などが残され、かつての栄華を肌で感じることができる。1924年(大正13年)から博物館として公開され、第三庭園東側の宝物館には、トルコ国家予算以上の価値があるとされる86力ラットのダイヤモンド(“スプーン職人のダイヤモンド”と言われこのダイヤを拾った漁師がスプーン3本と交換したというエピソードがある。)、世界最大のエメラルド(3260g)、第二庭園のかつての厨房に展示された陶磁器のコレクション等々は実物を見ておきたいものの一つである。
トプカプ宮殿
1.トプカプ宮殿
2.アヤソフィア
3.ブルー・モスク